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No. 128 (Mon)
dayline

Date 2007 ・ 05 ・ 21

切に願う

知人から、おもちゃをもらいました。
電源を入れると、「ヴォ〜」と鳴きます。
これを使って、あんな事やこんな事を・・・。
むふふ、期待に胸が膨らみます。
でも実際に使い始めてみると、その図体の割にはパワー不足を感じています。
もっと素早く、かつパワフルに動いて欲しい。
ついでに、DVDも焼けたらいいな。

はい、パソコンの話です。
以前の記事に書いたように、我が愛機G3i-mac君は瀕死の状態でした。
それでも極悪人の僕は、死者に鞭打つかの如く、裏技を用いてだましだましそれを使っていました。
けれどそんな僕、もしくはi-mac君を見兼ねたのか、太っ腹な知人がパソコンを寄付してくれました。
やってきました、二代目G4(AGP)君。
え?古いって?
はい、そうです。
9年前のパソコンが8年前のパソコンに進化しただけで、結局のところまたもや物凄い時代遅れのパソコンと生活を共にすることになりました。
でもね、ディスプレイは良いものを買いましたよ。
6年に発売されて、今は型落ちのNANAOのディスプレイです。
古いものだからといって、侮るなかれ。
静止画の描写に関しては、現行のwindwsマシンにセット販売されているディスプレイよりも遥かに高い性能を持っています。
そんな訳で、我が家にG4君とNANAOちゃんのカップルが新入居しました。
やかんのカリタちゃんは、早くも後輩ができて喜んでいます。

しかしパソコン市場は価格破壊のご時世。
10万円も出せば、G4よりも遥かに高性能なものが手に入ります。
「改造なんかしてる暇があったら、最新型を買えばいいじゃないか。」
正論ですね。
確かに、その考えもありました。
パソコンを捨てるにも結構なコストがかかる時代。
古いパソコンを貰うのは、意外とリスクが伴うものなんです。
それでも、知人がゴミ箱往きにリストに入れていたG4を引き取ったのには理由があります。
普通に買ったんじゃ面白くないからです!

そう考えるようになった理由として、僕は会社で化け物のような性能を持ったマシンを使っているという事があります。
確か価格で表せば、50万円を超えています。
そんなものを普段から使っていては、個人で10万や20万の最新型を買ったところで不満が残るだけです。
でも駄目な子を5、6万円かけて鍛えてやって、10万円くらいの最新型より優れたものになれば、野球の監督が生え抜きの選手に思い入れを持つように、僕もG4君に深い愛着が湧いて、性能差なんて気にならなくなると期待して、G4君にかけてみる事にましまた。

さて、G4を稼働させて今日で2週間程が経ちました。
当初はG3との動作スピードの違いに喜んでいたのですが、人間は欲深いもの。
予想どおり、冒頭で書いたような思いに至ってしましました。
そこで以前から考えていた『パソコン改造計画』を、ついに実行に移すことにしました。

ところでパソコンの買い替えを考えていた時に、パソコンの基本原理をいろいろと調べました。
そして気がついたんです。
「パソコンは大人のプラモデルだ!」ということに。
女性の方には理解しがたい感覚かもしれませんが、男性は『改造(今風に言えばカスタム)』という言葉を聞くと、心がときめきます。
僕と同じ世代の人は少年時代に、ミニ四駆をいろいろとカスタムして遊んだ記憶があると思います。
モーターやタイヤを換えたり、ボディーに穴を開けてみたりして。
とにかくスピードを求めて、少ない小遣いで出来る限りのことをしたあの頃。
あぁ、熱血の日々。
懐かしや。
それが気持ちが今、対象をパソコンを変えて戻ってきました。
今、萌えてます。
いや違う、燃えてます。

そんな訳で、パーツを求め土曜日に秋葉原へ乗り込んできました。
しかし、何なんですかね、あの街は。
新丸ビルの撮影で一週間ほど丸の内に通いつめた時、丸の内OLを見て「俺とは根本的に住む世界が違うな」と思ったことがフラッシュバックしました。
ディープ秋葉原の住人たちも、僕とは別の世界に住んでいる人達ようです。
今では秋葉原もそれなりの市民権を得た街として、普通の人たちも沢山います。
しかし一本裏路地に入ったところのお店に行くと、そこはマニア達の巣窟でした。
別にパソコンオタクでも、アニメオタクでも、ロリータ好きでも、萌え萌え好きでも、似合わないポニーテール野郎でも、メイド喫茶のふりした風俗行く奴も、別に僕は嫌いではありません。
むしろ僕は、それだけ熱中できるものがある人を、まともな振りした空っぽな人間よりも信用するし、話しをすると面白いと思っています。
それに僕自身も、言ってみれば写真オタクですから。
でもディープ秋葉原にいる彼らには、爽やかさのからも無かったんです。

使い古された台詞に『少年の心を持った大人』というものがあります。
これは少年の冒険心や好奇心、純粋さを失わずに上手に大人になった人たちを肯定的に表す
台詞です。
けれど、僕がそこで見たのは『大人になりきれなかった少年達』でした。
彼らは一つの閉じた世界に住んでいる、陰の気を持った生物に思えました。
そんな人達を見て僕が思い出したのは、井伏鱒二の『山椒魚』というお話でした。
皆さんは読んだ事はありますか?
ここではその内容は割愛しますが、僕は彼らが山椒魚や、風の谷のナウシカの巨神兵のようならないことを切に願いました。
なにしろ、彼らは僕らと一緒に、これからの日本を共に形成していく仲間でもあるんですから。

最後に、僕がかつて勤めた会社の上司である、Oさんと交わした会話を載せて締めとします。
なかぼん「Oさんは彼女いるんですか?」
Oさん  「いないよ。」
なかぼん「やっぱりガンダム一本ですか?」
Oさん  「そうだね〜。あとは馬(競馬)かな。」
なかぼん「へ〜。でもたまにはデートとかしたくならないんですか?」
Oさん  「めっきりないね、そんなのは。というか、ほとんどした事が無いし。」
なかぼん「えっ?デートをですか?一度も?」
Oさん  「いや。一、二回はあるけど。」
なかぼん「そりゃあ、いかんですよ。じゃあ合コンでもセッティングしましょうか?」
Oさん  「中山君は彼女いるじゃん。大丈夫なの?(当時)」
なかぼん「いや、連れてくる女の子も、みんな僕の友達ですから大丈夫です。」
Oさん  「ありがとう。でもいいや。」
なかぼん「やっぱりガンダム一本ですか?」
Oさん  「あと馬ね。」
なかぼん「あと馬ですね。ていうか、本当にいいんですか?」
Oさん  「うん。もうは三次元いいや・・・。」
なかぼん「・・・。」

Oさんは小太りでビルゲイツのような眼鏡をかけて、たまに「死にたい。」と呟く30歳独身男性。
でもトークの切れは良し、性格も温厚、そしてよく笑う人だったんですけどね。
次元レベルで拒否されると、手も足も出ません。
今頃Oさんはどうしてるやら。
心配です。
Oさんとディープ秋葉原の住人達に、幸あれ。
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