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No. 43 (Sun)
dayline

Date 2006 ・ 01 ・ 15

所信表明演説

昨日の出来事。
昔から親しくしている女性に、写真を撮って欲しいと依頼されました。
それは彼女にとって、とても重要な意味を持つ写真になります。
彼女には何度かモデルをしてもらったこともあるので、僕がどんな写真を撮るかを理解した上でのご指名ということになります。
写真家にとって、これほど光栄なことはありません。

思い起こせば、僕の写真人生の第一歩は、高校生の時に恋い焦がれていた女性をモデルに撮った一枚の写真でした。
その写真をプレゼントした時、彼女はとっても喜んでくれました。
それがどういう対象であれ、手作りの物を贈って喜んでもらえるなんて、この上なく嬉しいことです。
何度か撮影を重ねるうちに、僕は自分には写真の才があると考えました。
そして大学を卒業するまで女性の写真を撮り、贈り続けました。

ところがいつの間にか僕にとっての写真の価値観は、まったく別のものに切り替わっていました。
それまで『贈り物』だった写真というものを、社会問題を告発するための『武器』にしたのです。
僕は少年の頃から権力の不正や人権蹂躙といったものに激しい怒りを覚えるたちなので、元来その気がありました。
それが江成常夫との出合いで、一気に吹き出したという感じです。

以来、写真は武器であるという思想を中心に物事を考えてきました。
まさに侍写真家。
社会悪は切り捨て御免です。

でもある時思ったんです、「それって無意味」だと。
(※注 これは僕にとってという意味なので、誤解なきよう)
毎日世知辛いニュースをテレビで見て衝撃を受ける。
でも、半年も経てばすっかり忘れてしまう自分。
きっと世間の殆どの人もそうでしょう。
もはや世の中に吐き出される負の情報量というのは、人間が適切に思考できる許容範囲を遥かに越えているんですね。
そこに僕が刀を振り上げたって、イソップ物語の『太陽と北風』に出てくる北風さんになることは明らかです。

こうして侍写真家は、自らに廃刀令を発布してしまいました。
これがどういう結果を産むか。
予想どおり、ここ何年か自分の写真がまったく撮れない状態でした。

そんな状態で過ぎる日々に、光明が射したのは昨年末。
恩師である故小久保彰の命日のことでした。
ぼんやりと小久保先生の事を考えていた時に、突然彼とのある出来事を思い出したんです。
僕がとったホームレスの写真を見た彼が、ふっと呟いた独り言。
「やっぱり中山のポートレートは面白いや・・・。」

こんな素敵な言葉が僕の胸に届くまで、3年もかかるとは。
ありがとうございます、小久保先生。

そこへ冒頭で書いたポートレートの撮影依頼。
何かが上手く回り始めたような気がします。

少年の好奇心だけの写真、理性と怒りだけの写真という二つの季節を過ごした後に、長い冬眠に入った写真家中山。
冬眠から覚めたからには、ジョン・レノンのように『太陽』を目指していこうと思う、そんな雨降りの土曜日でした。

ご精読、ありがとうございました。


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